多くの企業がインフルエンサーマーケティングを実施するなか、「他社と差別化しにくく、似通った投稿になってしまう」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
写真やテキストなどによる一般的な投稿ももちろん有効ですが、併せて活用を検討したいのが「ライブ配信機能」です。
今回は、代表的なSNSのライブ配信機能の特徴を紹介するとともに、ライブ配信機能をインフルエンサーマーケティングに活用するメリットを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
SNSごとのライブ配信機能の特徴
ライブ配信機能は、さまざまなSNSに搭載されています。
ここでは、YouTube・Instagram・TikTok・Twitterに搭載されているライブ配信機能について、特徴を見てみましょう。
YouTube Live
「YouTube Live」は、動画投稿プラットフォームのYouTube上でライブ配信ができるサービスです。
YouTubeのチャンネル登録者数に関係なく、誰でも無料で配信・視聴ができます。
ただし、YouTube Liveでライブ配信をするには、YouTubeからパートナーとして承認してもらわなければなりません。
基本的には、YouTubeのガイドラインや利用規約に違反していなければ問題ないため、パートナーとして認められるハードルは高くないといえるでしょう。
ライブ配信のほか、配信予告の周知や限定公開といった機能も併せて活用可能です。
インスタライブ
「インスタライブ」は、ビジュアルコンテンツを投稿・共有できるInstagram上でライブ配信ができるサービスで、スマートフォンを使って手軽に配信できます。
インスタライブでライブ配信を始めると、フォロワーのアカウントのストーリーズ欄に「Live」と表示されます。
よって、ライブ配信をしていることをフォロワーに気付いてもらいやすいでしょう。
ライブ配信中は、フォルダ内の画像や動画を画面上で共有したり、視聴者とコラボ配信したりすることも可能です。
TikTok LIVE
短尺動画プラットフォームのTikTokには、「TikTok LIVE」というライブ配信機能があります。
TikTok LIVEでライブ配信を行うための条件は、次のとおりです。
・16歳以上であること
・一定条件をクリアしていること
「一定条件」について明確な基準は公表されていませんが、質の高いコンテンツの創作実績や、ある程度のフォロワーがいることが求められるでしょう。
Twitterライブ
Twitter上でライブ配信できるサービスは、「Twitterライブ」と呼ばれます。
Twitterライブには、ライブ配信中に画面上でスケッチできる機能や、視聴者にフォローや共有を促す機能なども備わっているのが特徴です。
また、音声だけの生配信サービスとして「スペース」と呼ばれる機能もあるため、目的に応じて使い分けるとよいでしょう。
ライブ配信機能をインフルエンサーマーケティングに活用するメリット
ライブ配信機能をインフルエンサーマーケティングに活用するメリットは、次の4点です。
- インフルエンサーの人柄を活かせる
- 細かいニュアンスまで正確に伝えやすい
- 疑問をその場で解消できる
- 視聴者との関係性を強化できる
ここでは、それぞれのメリットについて詳しく紹介します。
インフルエンサーの人柄を活かせる
インフルエンサーマーケティングでは、写真にテキストを添えて投稿するケースが多いでしょう。
しかし、このような投稿だと、それぞれのインフルエンサーの良さを活かしきれず、「どのインフルエンサーが紹介してもほとんど同じ」といった状況になってしまうことも珍しくありません。
一方、ライブ配信なら、インフルエンサー自身がリアルタイムでフォロワーなどに向けて話すことになります。
一般的な投稿と比べて、インフルエンサーの個性を活かしやすいのがメリットです。
細かいニュアンスまで正確に伝えやすい
テキストで説明しただけの情報は、受け取る人によって捉え方に差が生まれる可能性があります。
そのため、伝えたいことがうまく伝わらなかったり、誤った捉え方をされたりしてしまうかもしれません。
ライブ配信の場合は、インフルエンサーの声や表情から細かいニュアンスを伝えられます。
また、実際に商品を見せるなどして詳しく説明できるため、正確な情報伝達がしやすく、誤解を招くリスクを減らせるでしょう。
疑問をその場で解消できる
ライブ配信では、リアルタイムでの双方向のコミュニケーションが可能です。
インフルエンサーが一方的に説明するだけでなく、視聴者と会話する時間を設けることで、インフルエンサーは視聴者が疑問に思っていることを把握しやすくなります。
加えて、インフルエンサーがその場で回答することで視聴者の疑問を解消でき、商品の購入率を高められるでしょう。
視聴者との関係性を強化できる
双方向のコミュニケーションにより、インフルエンサーと視聴者は関係を構築しやすくなります。
例えば、写真とテキストによる通常の投稿のみの場合、商品の購入につながりにくいケースがあったとします。
そこで、通常の投稿にライブ配信を組み合わせると、インフルエンサーと視聴者の距離が縮まることで、通常の投稿に対する信頼度も高まります。
相乗効果が生まれる結果、商品の購入につなげやすくなるでしょう。
まとめ
今回紹介したライブ配信機能は、次の4つです。
- YouTube Live
- インスタライブ
- TikTok Live
- Twitterライブ
それぞれ特徴は異なりますが、いずれの機能を活用した場合でも、インフルエンサーの人柄を活かしやすく、商品・サービスを効果的に訴求できます。
また、商品・サービスの特徴を口頭で細かく説明できたり、視聴者の疑問をその場で解消できたりすることも、ライブ配信機能を活用するメリットです。
インフルエンサーマーケティングを実施する際は、ライブ配信機能の活用も併せて検討してみてはいかがでしょうか。