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InstagramマーケティングのKPIとは?指標例やポイントを解説

Instagramマーケティングを始めたものの、効果が伸び悩んでいる方も多いのではないでしょうか。Instagramマーケティングを成功させるためには、「KPI」の設定が欠かせません。

本記事では、Instagramマーケティングのなかでもインフルエンサー施策に焦点を絞り、成功に導くKPIの設定について解説します。YouTubeやTwitterなどでも応用できますので、ぜひ参考にしてください。

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Instagramマーケティングでも「KPI」は重要

Instagramマーケティングの目標を達成するうえで、適切な「KPI」の設定は重要です。なぜ「KPI」は重要だと言われるのか、改めて確認していきましょう。

KPIは「中間目標」

「KPI(Key Performance Indicators)」は「重要業績評価指標」と訳され、最終目標を達成するための中間測定基準、すなわち中間目標のことを指します。

各中間地点における目標をきちんと定めることで、最終目標を達成するためにはいつまでに何をすべきかという戦略を可視化するとともに現状を数字で把握することが可能となります。

KPI設定で押さえるべきポイント

KPIの設定にあたっては「SMART」を意識すると良いと言われています。「SMART」とは、以下の5つのポイントの頭文字を取ったものです。

「Specific(明確な)」・「Measurable(測定可能な)」・「Achievable(達成可能な)」・「Relevant(適切な)」・「Time-bound(期限を定めた)」

では、SMARTを意識しないとどのようなKPIになってしまうのでしょうか。KPI設定のよくあるNG例をご紹介します。

(NG例その1)「この商品をなるべく多くの人に知ってもらう」

こちらのKPIは「なるべく多くの人」という点があいまいで測定不可能です。

いつまでに達成するのかという期限の定めもないため、達成度合いを客観的に判断することができない代表的なNG例と言えるでしょう。

(NG例その2)「自社アカウントのフォロワー数を1週間で20倍に増やす」

ユーザーの自社ブランドに対する興味関心の高まりを測るため、自社アカウントのフォロワー数を指標とすること自体は問題ありません。しかし、1週間で20倍に増やすことは本当に可能でしょうか?

期限を定めてはいるもののあまりにも短すぎたり、現状とかけ離れていて達成できる見込みが薄いKPI設定は、あまり意味をなさないため再検討が必要です。

(NG例その3)「○月のPR投稿では『いいね!』数を○○件にする/リツイート数を○○件にする」

良さそうにも見えるこちらのKPIですが、注意しなければならない点があります。それは、最終目標を見失っていないかということ。

「いいね!」数やリツイート数を稼ぐことに必死になり、本来達成したいはずの目標とずれてきていないでしょうか?

もちろんこのKPIでも効果的なケースはあるかと思いますが、KPIは最終目標を達成するための中間目標であることを忘れず、定期的に見直すと良いでしょう。

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InstagramマーケティングにおけるKPIの指標6つ

KPI設定で意識する点を理解したところで、Instagramマーケティングの主なKPI指標をご紹介します。それぞれの最終目標に応じて選択していきましょう。

1.インプレッション数・リーチ数

インプレッション数はそのPR投稿が閲覧された回数のこと、リーチ数は投稿を見たユーザーの数を表します。

似ている指標ではありますが、インプレッション数は投稿が表示された回数を指すため、同一ユーザーが何度も投稿を閲覧している場合もカウントされます。

これらの指標は、商品やサービスの認知獲得を目的としたKPI指標として効果が高いでしょう。

2.「いいね!」数・コメント数

PR投稿への「いいね!」の数やコメント数は、ユーザーの興味関心を測る指標として最もわかりやすいのではないでしょうか。

また、単に数だけでなく、投稿を見た人に対してどのくらいの人が「いいね!」やコメントをしたかといった、「いいね!」やコメントの割合を指標にすることも可能です。

3.自社アカウントフォロワー数

インフルエンサーによるPR投稿を見たユーザーの興味関心の高まりは、自社アカウントのフォロワー数にも現れます。

こちらを指標とする場合は、併せて自社アカウントの運用状況なども併せて見直すと良いでしょう。

4.ハッシュタグ投稿数・投稿保存数

Instagramマーケティングにおいて、ハッシュタグの活用は非常に有効な手法ですが、KPIにも生かせます。

関連するハッシュタグの投稿数は、見込み客の増加を測る指標となるでしょう。同様に、PR投稿や自社アカウントの投稿の保存数も見込み客に関する測定指標となります。

5.イベントやキャンペーンの参加率

Instagramマーケティングのひとつの施策としてイベントやキャンペーンを企画している場合、その参加率をKPIに設定できます。

キャンペーンの参加率は、応募数やハッシュタグなどにより把握することが可能です。

6.自社サイト訪問者の滞在時間

自社サイトの訪問者がどこからやってきたのかを確認し、PR投稿を行ったSNSを経由した訪問者であることがわかれば、その訪問者がどれくらいの時間サイトに滞在したかが指標となります。

また、SNSを経由した訪問者の割合を増やすこと自体をKPIに設定しても良いでしょう。

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設定したKPIの効果測定方法

適切なKPI設定したら、そのKPIを測定する方法も併せて考えなければなりません。定番の「Instagramインサイト」を中心に、簡単にご説明します。

Instagramインサイト

Instagramマーケティングにおいて、最も一般的な効果測定方法が「Instagramインサイト」です。「Instagramインサイト」はInstagramに備わっている機能で、投稿やユーザーに関する様々な数値を無料で測定することができます。ただし、Instagramインサイトを使用するにはビジネスプロフィールであることが条件で、通常の個人アカウントでは使用できないため注意しておきましょう。

なお、YouTubeやTwitterにも同様の測定機能がありますので、YouTubeなどでインフルエンサーマーケティングを行う場合も効果測定は可能です。

Googleアナリティクス

Googleアナリティクスとは、Googleが提供するWeb解析サービスです。自社サイトを登録すれば、訪問者に関する多様なデータが得られます。

KPIの指標でご紹介した「自社サイト訪問者の滞在時間」もGoogleアナリティクスで分析可能ですので、ぜひ活用してみてください。

▼Googleアナリティクス 概要ページはこちら

ソーシャルリスニングツール

ソーシャルリスニングとは、ソーシャルメディアからユーザーの声を収集し、分析することを指します。InstagramをはじめとするSNSマーケティングに効果的な分析ツールとして、今では多くのソーシャルリスニングツールが存在します。Instagramインサイトなどでは測定できないKPIの項目があるならば、ソーシャルリスニングツールを活用してみても良いでしょう。

適切なKPI設定でInstagramマーケティングを成功させよう

これからInstagramマーケティングを始めようと思っている方はもちろんのこと、既に始めていてマーケティング施策の効果が薄いと感じている方も、適切なKPI設定をすることで成功に一歩近づきます

また、KPIの設定ができれば、どのようなインフルエンサーを選び、どのようにマーケティング施策を進めるべきかも自然と明確になっているはずです。

定期的に軌道修正をしながらもその明確になった道筋に沿って進み、ぜひ成功を手に入れてください。

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