インフルエンサーマーケティングの普及にともない、「シーディング」を実施する企業が増えています。プロモーションにおけるシーディングとは、口コミを広げることで、将来的に大きな効果を得ようとする施策のことです。
今回は、シーディングの概要や、シーディングに活用されるおもなSNSの特徴、インフルエンサーによるシーディング施策の流れについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
「シーディング」とは?
「シーディング(Seeding)」とは、英語で「種まき」「種植え」といった意味を持つ言葉です。
上記の意味から派生し、プロモーションにおけるシーディングは、「種まきのように地道に口コミを広げたり、コミュニケーションの密度を高めたりすることで、将来的に得られる効果を最大化しようとする施策」のことを指します。
どれだけ優れた商品・サービスでも、多くの方にその存在や特長を認知してもらえなければ、売上にはつながりません。一方、シーディング施策により、インターネット上で口コミを発生・拡散することができれば、効果的なプロモーションが可能となります。
具体的なメリットとしては、次の点が挙げられます。
- 一般的な広告宣伝よりもPR感を抑えられる
- 企業が一方的に発信する情報と異なり、ユーザーの信頼を得やすい
- 活用するSNSによってさまざまなターゲットへアプローチできる
ユーザーの口コミの発生・拡散を後押しすることを踏まえると、「面白い」・「役に立つ」など、「誰かと共有したい」と思わせることができる商品やサービスのみが、シーディング施策の対象となるでしょう。
シーディングに活用されるおもなSNSの特徴
シーディングには、さまざまなSNSが活用されています。
ここでは、代表的な4つのSNSについて特徴を見てみましょう。
Instagramは、おもに写真や動画を共有するためのSNSです。
Instagramユーザーは、情報収集する際に検索エンジンを使うのではなく、Instagram内でハッシュタグを使い、関心のある情報を集めるケースが多いのが特徴です。そのため、Instagramでシーディングを行うときには、訴求力のある写真・動画とともに、ハッシュタグを活用することがポイントとなります。
Instagram上にはインフルエンサーが数多く存在するため、シーディング施策により効果的に口コミを広げやすいでしょう。
Twitterは、情報の拡散力に優れているのが特徴です。リツイート機能により、口コミが一気に広がる可能性を秘めています。
対象となる投稿内にリンクが設置されていれば、ユーザーをECサイトなどへスムーズに遷移させられるため、コンバージョンにつながりやすいでしょう。
YouTube
YouTubeは、世界で最も人気を集める動画配信プラットフォームです。
YouTube上のインフルエンサーである「ユーチューバー」は、幅広い分野に存在します。すなわち、ユーチューバーを活用したマーケティング市場は大きいため、シーディング施策との相性が良いといえるでしょう。
TikTok
TikTokは、ショートムービーを編集・配信できるSNSです。特に、10~20代の若年層を中心に口コミを広げやすい特徴があります。
また、ショートムービー=短い時間で閲覧できるため、拡散力にも優れているでしょう。
インフルエンサーを活用したシーディング施策の流れ
インフルエンサーを活用してシーディング施策を実施する場合、大まかな流れは次のとおりです。
- インフルエンサーの選定
- インフルエンサーへの商品配布
- インフルエンサーによる投稿
ここでは、上記の流れに沿ってポイントなどを解説します。
インフルエンサーの選定
まずは、自社商品・サービスとの親和性が高いインフルエンサーを選定します。シーディング施策の成功は、インフルエンサーの選定にかかっているといっても過言ではありません。
インフルエンサーの選定に失敗しないためには、ターゲットを明確にすることや、インフルエンサーのアカウントの世界観を確認することなどが大切です。より詳しいポイントは以下の記事で紹介しているので、併せて参考にしてください。
インフルエンサーへの商品配布
インフルエンサーを選定して交渉が成立したら、プロモーションしてもらう商品を配布します。取り扱うのが無形商材の場合などは、どのように利用してもらうかを伝えましょう。
なお、商品を配布する際には、インフルエンサーの個人情報を扱うことになるため注意が必要です。
インフルエンサーによる投稿
商品を実際に使ってもらったら、レビュー投稿をしてもらいます。
シーディング施策では、投稿の有無や投稿内容をあえて確約せず、インフルエンサーに任せるケースもあります。この場合、インフルエンサーは本当に気に入った商品のみをPRすることになるため、熱量のある投稿が得られやすいでしょう。
まとめ
シーディング施策を成功させるためには、自社商品・サービスと相性の良いプラットフォームやインフルエンサーを選定することが大切です。また、インフルエンサーを選定したあとも、商品配布や投稿に関するやりとりなどが発生します。
「インフルエンサーを活用したシーディング施策を実施したいが、あまり時間や手間をかけられない」という方は、インフルエンサーマッチングプラットフォームの「Castbook」を活用してはいかがでしょうか。
Castbookでは、希望するインフルエンサーを直接指名できるほか、「その商品をPRしたい」と考えている熱量の高いインフルエンサーのみを「公募」することも可能です。
詳しくは、以下のページをご覧ください。