インフルエンサーのなかで、最近注目を集めているのが「カップルインフルエンサー」です。カップルインフルエンサーには、一般的な個人のインフルエンサーとはまた異なる魅力があります。
今回は、カップルインフルエンサーの概要を解説するとともに、インフルエンサーマーケティングにおけるカップルインフルエンサーの魅力を紹介します。
併せて、カップルインフルエンサーを起用する際の注意点についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
カップルインフルエンサーとは
カップルインフルエンサーとは、恋人や夫婦といった「カップル」として、SNSなどで発信をしているインフルエンサーのことです。
日本でも、InstagramやYouTube、TikTokを中心に、数多くのカップルインフルエンサーが活動しています。
近年では、必ずしも男女の組み合わせだけでなく、男性同士や女性同士のカップルインフルエンサーも存在するのが特徴です。
カップルインフルエンサーのなかには、恋人同士として活動を始め、結婚に至って夫婦になったり、出産したりと、ライフステージの変化をフォロワーとともに経験していくケースも見られます。
カップルインフルエンサーは短期的な施策にももちろん起用されていますが、フォロワーとともに時間を重ねていくという観点から、中期的・長期的な施策にも向いているといえるでしょう。
インフルエンサーマーケティングにおいてカップルインフルエンサーを起用している業界は、ライフスタイルやファッション、旅行など多岐にわたります。
インフルエンサーマーケティングにおけるカップルインフルエンサーの魅力
インフルエンサーマーケティングにおけるカップルインフルエンサーの魅力は、大きく分けて次の3点です。
- ターゲットの興味をひきやすい
- 親近感を与えられる
- 複数の視点からPRできる
それぞれの魅力について、以下で詳しく見てみましょう。
ターゲットの興味をひきやすい
カップルインフルエンサーが商品やサービスを利用している画像・動画は、通常のPR画像・動画よりも目に止まりやすい傾向があります。
そのため、インフルエンサーマーケティングにカップルインフルエンサーを起用することで、ターゲットの興味をひきやすくなると考えられます。
また、カップルインフルエンサーとして活躍している方は、10代から30代が多いのが特徴です。
よって、特に若年層へのインパクトが大きいといえるでしょう。
親近感を与えられる
インフルエンサーが単独で活動するのと比べると、カップルインフルエンサーは2人のやり取りを通して、インフルエンサーの「素」が見えやすくなる特徴があります。
そのため、フォロワーや視聴者はカップルインフルエンサーに親近感を抱きやすくなるでしょう。
PR投稿を依頼した場合も、カップルの日常のやり取りのなかに商品・サービスの紹介を盛り込めるため、親近感を与えつつ広告感を減らせる点がメリットです。
複数の視点からPRできる
通常のインフルエンサーマーケティングでは、PRする商品・サービスの魅力を、一人のインフルエンサーが個人の視点で伝えます。
一方、カップルインフルエンサーを起用する場合は、一度に複数の視点からの情報発信があることで、ターゲットは商品・サービスについての理解を深めやすくなるでしょう。
また、カップルが男女なら、男性と女性のそれぞれの視点でリアルなPRが可能です。
カップルインフルエンサーを起用する際の注意点
先述のとおり、特に若年層をターゲットとする商品・サービスの場合は、カップルインフルエンサーを起用してインフルエンサーマーケティングを実施するメリットは大きいと判断できるでしょう。
ただし、カップルインフルエンサーを起用するうえではいくつか注意点もあります。
ここでは、大きく分けて2つの注意点を紹介します。
カップルの状態がずっと続くとは限らない
カップルという状態は、双方の気持ちのもとに成立しているため、どちらかの気持ちが変化してしまうとカップルインフルエンサーとしての活動を続けられなくなる可能性があります。
「いつ状況が変わるかわからない関係性」というのは、企業にとって起用のリスクが大きいかもしれません。
インフルエンサーマーケティング実施後、すぐにカップルインフルエンサーとしての活動を辞めてしまったとしても、PRした商品・サービスのイメージに影響がないか十分検討しておきましょう。
なお、カップルが別れても、仕事と割り切ってカップルインフルエンサーとしての活動を続けることは可能です。
しかし、「カップルだといっていたが実際には別れていた」という事実をフォロワーや視聴者が知った場合、批判につながるおそれもある点に留意しましょう。
フォロワーから反感を買うケースもある
カップルインフルエンサーは、嫉妬などの対象になることもあります。
個性を出すことは良いものの、フォロワーや視聴者が不快に感じる投稿を続けていると、好感度はどんどん下がってしまうため注意が必要です。
起用するカップルインフルエンサーを選定する際は、単にフォロワーの多さだけでなく、ユーザーからの好感度も踏まえて検討するとよいでしょう。
まとめ
恋人同士や夫婦などのカップルインフルエンサーは、ライフスタイルをはじめ、さまざまなジャンルのインフルエンサーマーケティングで活躍しています。
カップルインフルエンサーには、若年層の興味をひきやすいことや、2人の視点からそれぞれPRできることなど、単独で活動するインフルエンサーとはまた異なる魅力があります。
ただし、カップルの状態がずっと続くとは限らないこと、投稿内容によってはフォロワーなどから反感を買い、思うような成果を得られない可能性があることに注意が必要です。
自社商品・サービスのターゲットや性質を踏まえたうえで、インフルエンサーマーケティングを実施する際は、カップルインフルエンサーの起用も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。