インフルエンサーマーケティングの効果を最大化するため、各企業がさまざまな工夫を凝らしていると思います。
しかし、インフルエンサーマーケティングを実施する際は、プラスの影響だけでなくマイナスの影響についても考えておかなければなりません。具体的には、「信頼を失うリスク」についてです。
今回は、インフルエンサーマーケティングで信頼を失わないための6つのポイントについて紹介するとともに、インフルエンサーマーケティングの代理店選びについても解説します。
インフルエンサーマーケティングには「信頼を失うリスク」がある
今では数多くの企業が実施しているインフルエンサーマーケティングですが、適切な手法で進めないと、企業やブランドの信頼が失墜するおそれがあります。
加えて、一度失った信頼は回復させるのが困難であり、企業やブランドのマイナスイメージが定着してしまいかねません。
そのため、インフルエンサーマーケティングの実施にあたっては、信頼を失ってしまう原因をあらかじめ理解し、進め方を工夫することが大切です。
インフルエンサーマーケティングで信頼を失わないためのポイント
インフルエンサーマーケティングで信頼を失わないためのポイントは、次の6点です。
- ステルスマーケティングに注意する
- 誇大表現をしない
- ブランドイメージを考慮する
- 写真や動画に映り込んでいるものをチェックする
- 他者を不快にする表現を避ける
- 繰り返しPRをする場合は実施前に十分検討する
各ポイントについて、以下で詳しく見ていきましょう。
ステルスマーケティングに注意する
インフルエンサーマーケティングでは、たびたび「ステルスマーケティング」が問題となります。
ステルスマーケティングとは、自社商品やサービスについて、広告・宣伝だと気付かれないようにPRすることをいいます。
たとえステルスマーケティングの意図がなくても、PRの際に適切な表記をしなければ、ステルスマーケティングとみなされてしまうため注意が必要です。
2023(令和5)年10月からは、ステルスマーケティングに関する規制も導入されています。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
誇大表現をしない
商品をよく見せたいからといって、事実よりも大げさに表現することはしないでください。
もちろん、嘘をつくことはもってのほかです。
誇大表現も、以下のように景品表示法の規制を受けます。
- 不当表示規制
- 景品規制
また、仮に法律に抵触しなくても、誇大表現により商品とPR内容との差が大きいと、ユーザーは不信感を抱き顧客離れやクレームにつながるでしょう。
ブランドイメージを考慮する
ブランドイメージは、顧客のブランドへの愛着を醸成するうえで重要な役割を果たしています。
ブランドイメージを毀損するような内容のPR投稿は、顧客離れの原因になるでしょう。
PR投稿をする前に、ブランドイメージやこれまでの投稿の世界観と差がないか確認する必要があります。
写真や動画に映り込んでいるものをチェックする
インフルエンサーマーケティングで使用する写真や動画は、細かい部分まできちんとチェックしましょう。
仮に関係のない一般人が映り込んでいる写真を使用するなら、モザイク加工を施すなどの処理が求められます。
また、前項とも関連しますが、ブランドイメージと異なる物の映り込みなどにも注意が必要です。
コスメのPR投稿に机の上のゴミが映り込んでいるなど、映り込みによりイメージが悪くなるおそれがあります。
他者を不快にする表現を避ける
「すべての人が納得のいく投稿」は難しいかもしれませんが、一般常識に照らし、「これを見たら不快に感じる人が多いだろう」という表現は避けましょう。
例えば、競合他社の商品を批判する内容となっている、悩みを抱えている人を面白がるような表現になっているといったケースが該当します。
他者を不快にする表現は、SNSのガイドラインにも反する可能性があります。
ガイドラインに反した場合、投稿が削除されるだけでなく、アカウント自体が使用できなくなるかもしれません。
繰り返しPRをする場合は実施前に十分検討する
インフルエンサーマーケティングは、起用するインフルエンサーの人数や実施回数などが必ずしも効果に比例するわけではありません。
インフルエンサーを手当たり次第起用し、「インフルエンサーマーケティングばかりしている商品」という認識を持たれてしまうと、「実際には売れていない、良くない商品なのでは?」という疑念を持たれる可能性もあります。
インフルエンサーマーケティングを実施するタイミングも含め、しっかりと計画を立ててから着手しましょう。
インフルエンサーマーケティングを成功させるためには代理店選びも重要
インフルエンサーマーケティングは、ノウハウやリソース面を考えると、インフルエンサーマーケティングの実施をサポートする会社と協力して行うのが現実的です。
しかし、会社ごとに得意分野は異なるため、会社選びを間違えると思うような効果につながらないこともあります。
インフルエンサーマーケティングを成功させるためには、予算だけでなく、実績や業務範囲、強みなどを細かく把握し、適切な会社を選ぶことが大切です。
まとめ
インフルエンサーマーケティングで信頼を失わないためには、誇大表現や他者を不快にする表現を避けるなどの基本的なポイントを見直すとともに、
意図しない捉えられ方をされないよう、投稿前に内容を精査することが大切です。
その際には、最近導入されたステルスマーケティングに関する規制に特に注意しましょう。
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インフルエンサーマーケティングの負担を減らしつつ、効果的な施策を実施したいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。