「エンゲージメント」とは、本来「婚約」や「約束」などの意味を持つ言葉です。
しかし、マーケティング領域においては異なる意味を持ち、消費者やSNSユーザーに対する影響力や結びつきを高めるうえで欠かせないキーワードの一つといえます。
この記事では、インフルエンサーマーケティングにおける「エンゲージメント」について指標と計算方法をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
エンゲージメントとは
インフルエンサーマーケティングにおける「エンゲージメント」とは、企業やブランドに対する「消費者からの愛着度」や「消費者の関与度」を意味します。
具体的には、InstagramやTwitterなどのSNSにおける「(PR)投稿に対するユーザーの好意的な反応」として用いられており、エンゲージメントを高めることが、インフルエンサーマーケティングの効果を高めるうえでも不可欠だといえるでしょう。
InstagramとTwitterのエンゲージメント指標
エンゲージメントの指標は、インフルエンサーマーケティングを行うSNSによって異なります。
ここでは、InstagramとTwitterのエンゲージメント指標について、それぞれ見ていきましょう。
Instagramにおけるエンゲージメント指標
Instagramにおけるエンゲージメント指標の代表例は以下のものです。
- いいね数
- コメント数
- シェア数
- 保存数
- プロフィールへのアクセス数
- ウェブサイトのクリック数
アカウントをプロアカウントに切り替えることで、これらの指標を把握することができます。
Twitterにおけるエンゲージメント指標
Twitterにおけるエンゲージメント指標の代表例は以下のものです。
- いいね数
- 返信数
- 詳細のクリック数
- リツイート・引用リツイート数
- ハッシュタグのクリック数
- プロフィールのクリック数
投稿したツイートに表示される「ツイートアクティビティを表示」をクリックすると、これらの指標を把握することができます。
エンゲージメント率の計算方法
さまざまな指標によってエンゲージメントを把握することができますが、フォロワーが1万人のインフルエンサーと、フォロワーが100万人のインフルエンサーのエンゲージメント指標をそのまま比較してもあまり意味がありません。
大切なのは、「フォロワー数に対してどれだけの反応があったか」「投稿を見た人の数に対してどれだけの反応があったか」という点でしょう。
そこで用いられているのが「エンゲージメント率」です。エンゲージメント率は、前述したエンゲージメント指標をもとに、以下の計算式で求めます。
エンゲージメント率=エンゲージメント指標 ÷ ※
※:フォロワー数 または 投稿を見た人の数(投稿が見られた回数)
エンゲージメント率を求めることにより、インフルエンサーマーケティングの効果をさらに正確に見極めることができるでしょう。
まとめ
インフルエンサーマーケティングにおける「エンゲージメント」は、ユーザーの反応の割合や変化を知るうえで欠かせない役割を持つ言葉です。
InstagramやTwitterなど、インフルエンサーマーケティングを実施するSNSごとにその指標は異なります。
また、エンゲージメントの高さを正確に把握するためには、「エンゲージメント率」の算出が必須といえるでしょう。
今回ご紹介した内容をもとに、インフルエンサーマーケティングのエンゲージメント率を高める施策を検討してみてはいかがでしょうか。