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インフルエンサーと長期契約するメリットとは?契約書の必要項目も解説

インフルエンサーとの契約方法は、大きく「単発・短期契約」と「長期契約」の2つに分けられます。
単発・短期契約は、1つの案件または1回のPR投稿などに限って依頼する方法、長期契約は、複数の案件・投稿を依頼したり、イメージモデルとして一定期間活動してもらう方法です。

今回は、インフルエンサーと長期契約するメリットや、長期契約する際の契約書の必要項目について解説します。

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インフルエンサーと長期契約するメリット

まずは、インフルエンサーと長期契約するメリットを見てみましょう。

信頼関係を構築できる

1回限りの業務だと、企業もインフルエンサーも、お互いのことを十分に理解しきれません。
一方、契約期間が長くなると、ビジネスパートナーとして双方の信頼関係が深まっていきます。
信頼関係があるなかで業務に取り組むため、業務にプラスに働くと考えられるでしょう。

ブランディングしやすくなる

同じインフルエンサーが、同じブランド・商品を長期間紹介し続けると、「このブランド=このインフルエンサー」と、消費者のイメージが結びつくようになります
印象の良いインフルエンサーを起用することで、効果的なブランディングが可能です。

インフルエンサー選定の手間を省ける

インフルエンサーと単発・短期契約する場合は、新たな業務が発生するたびにインフルエンサーを探さなければなりません。
商品・サービスのイメージに合うインフルエンサーが見つかっても、必ず契約となるわけではなく、交渉も必要です。
インフルエンサーの選定にかかる時間・手間・人件費などのコストは、企業の負担となるでしょう。

一方で、インフルエンサーと長期契約すれば、その都度かかっていた選定のための時間や手間を他の業務に充てられます。

ブランドや商品への理解が深まる

長期契約の場合、インフルエンサーは、同じブランド・商品について何度も情報発信する機会があります。
したがって、ブランドや商品の特徴・魅力への理解を深められるでしょう。

企業から与えられた情報をそのまま発信するのと、インフルエンサー自身が理解したうえで発信するのとでは、コンテンツの深みに差が出ます。
また、ブランド・商品への理解が深まることで、企業もインフルエンサーもスムーズに業務を進められるようになるでしょう。

【契約書】インフルエンサーと長期契約する際の必要項目

インフルエンサーと長期契約する際は、トラブルを予防するためにも、適切な項目を記載した契約書を取り交わす必要があります。
契約書に盛り込むべきおもな項目は、次の7つです。

  • 契約期間
  • 業務内容
  • 報酬
  • 権利の帰属先
  • 競業避止義務
  • 禁止事項
  • 秘密保持

それぞれの項目について、以下で解説します。

契約期間

長期契約する期間や、契約期間中のインフルエンサーマーケティング業務の頻度などを決めます。
契約期間満了後は、契約更新の可能性があるのか、もしくはどちらかが申し出ない限り自動的に更新するのかなども決めておくとよいでしょう。

業務内容

インフルエンサーマーケティングには、SNSでのPR投稿、ライブ配信での商品紹介、企業イベントへの参加、サービスの体験、共同での商品開発など、幅広い施策があります。
最も一般的な「SNSでのPR投稿」だけ見ても、撮影・編集・投稿までインフルエンサーが自分のアカウントで行うのか、もしくはインフルエンサーはモデルとして撮影に参加し、企業が公式アカウントで投稿するのかなど、いろいろなやり方が考えられるでしょう。
そのため、事前に業務内容を明確にしておく必要があります

ただし、業務を進めていくなかで詳細を詰めたい場合は、「別途話し合いにて決定した業務」などと記載しておくと融通がききます。

報酬

インフルエンサーへ支払う報酬の形態はさまざまです。
「1投稿当たり◯円」などと成果物に応じて支払うのか、「◯月◯日~◯月◯日まで◯円」などと契約期間に応じてスポンサー料として支払うのか、イベントなどの際には追加で報酬を支払うのかなどを決めます。
併せて、支払い方法や支払うタイミングも定めておきましょう。

報酬は、認識のズレによりトラブルに発展しやすいため、特に注意が必要な項目です。

権利の帰属先

インフルエンサーがPR投稿などのコンテンツを制作した場合、その知的財産権がインフルエンサーに帰属するのか、または企業に帰属するのかを明記します。
インフルエンサーに帰属する場合は、企業が二次利用できるのかについても定めておきましょう。

競業避止義務

競業避止義務とは、契約者(インフルエンサー)が競合他社の業務を請け負うことを避ける義務のことです。

自社のノウハウや機密情報の流出を避けるため、一定期間競業避止義務を設けることがあります。
競業避止義務を設ける場合は、その期間や禁止行為の範囲を明記してください。

禁止事項

インフルエンサーマーケティング施策は、インフルエンサーの言動により炎上をともなう可能性があります。
企業やインフルエンサーの信用を損なわないためにも、法律に抵触する禁止事項を定めておくと安心です。

秘密保持

インフルエンサーは日々情報を発信しているため、「自社の内情を動画内で話してしまう」「自社のノウハウを投稿してしまう」などといったことが起こり得ます。
機密情報が漏洩するという不利益のほか、内容によっては企業が炎上の対象となるリスクもあるため、秘密保持の範囲についても明記しましょう。

まとめ

インフルエンサーと長期契約するメリットは、次のとおりです。

  • 信頼関係を構築できる
  • ブランディングしやすくなる
  • インフルエンサー選定の手間を省ける
  • ブランドや商品への理解が深まる

「単発・短期契約=メリットが少ない」というわけではなく、上記のメリットを考慮し、自社に合う方法を選定することが大切です。

また、インフルエンサーマッチングプラットフォーム「Castbook」を活用すれば、単発・短期契約でも手間をかけずにインフルエンサーマーケティングが可能です。
詳しくは、以下のページをご覧ください。