Instagramの豊富な機能の一つに、「タグ付け」と呼ばれるものがあります。
個人同士のコミュニケーション手段として利用できるのはもちろん、企業が認知拡大などを狙って活用することも可能です。
今回は、Instagramのタグ付けの概要や、ハッシュタグ・メンションとの違い、タグ付けをするメリット、注意点などを幅広く解説します。
Instagramの「タグ付け」とは?
Instagramのタグ付けとは、関連するアカウントの情報を自身の投稿に紐付ける機能のことで、フィード投稿や「リール」で活用可能です。
Instagramのリールについては、以下の記事をご覧ください。
タグ付けをした投稿は、画像の左下に「人マーク」が表示されます。人マークをタップすると投稿画面に吹き出しが表示され、さらに吹き出しをタップすることで、紐付けたアカウントのプロフィール画面に飛べるようになっています。
また、タグ付けしたアカウントには、「あなたを投稿にタグ付けしました」などというDM通知が自動で送られます。
「ハッシュタグ」や「メンション」とタグ付けの違い
Instagramのタグ付けは、「ハッシュタグ」や「メンション」という言葉と混同されることがあります。
ここでは、それぞれの言葉の意味を確認しておきましょう。
ハッシュタグとの違い
Instagramのハッシュタグとは、投稿内容に関連するキーワードのことです。投稿のキャプション欄に、「#」マークを使って「#◯◯(キーワード)」と記載することが、「ハッシュタグを付ける」ということです。
ハッシュタグは、キーワード検索をしているユーザーから、投稿を見つけてもらいやすくするために活用するのが一般的です。タグ付け機能のように、特定のアカウントのプロフィール画面に直接飛ぶことはできません。
なお、ハッシュタグについてさらに詳しくは、以下の記事を参考にしてください。
メンションとの違い
Instagramのメンションは、タグ付けとほぼ同じ機能です。Instagramの「ストーリーズ」でのタグ付けをメンションと呼ぶと考えておけばよいでしょう。
メンションでは、「@◯◯(ユーザーネーム)」の形で紐付けるアカウントを指定します。
ストーリーズの概要や機能などについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
企業がインフルエンサーをタグ付けするメリット
Instagramのタグ付けには、メリットがあります。まずは、企業がインフルエンサーをタグ付け「する」メリットを紹介します。
例えば、企業がとある商品をInstagramのフィード投稿で紹介したとしましょう。投稿を目にしたユーザーは、商品を認知はするものの、それだけでは興味が深まりません。
そこで、同じ商品を紹介しているインフルエンサーのアカウントをタグ付けすると、ユーザーは企業のアカウントからインフルエンサーのアカウントに飛び、該当の投稿を閲覧します。その結果、商品の使用イメージが湧きやすくなり、ユーザーの購買意欲が高まります。Instagramを離れて商品を検索し直すなどの手間がないため、商品への興味も薄まりにくいでしょう。
ただし、タグ付けはプロフィール画面に飛ぶもので、特定の投稿に飛ばすことはできません。インフルエンサーが商品を紹介してから時間が経っている(過去の投稿になっている)場合、スムーズな導線が確保できない点には注意が必要です。
企業がインフルエンサーにタグ付けされるメリット
続いて、企業がインフルエンサーにタグ付け「される」メリットを見てみましょう。
自社アカウントやブランドアカウントをインフルエンサーにタグ付けしてもらう最大のメリットは、認知の拡大です。インフルエンサーのフォロワーに情報が届くことで、自社アカウントやブランドアカウントのフォロワーが増えると想定されます。
特に、普段の投稿でリーチしているユーザー層と、インフルエンサーのフォロワーのユーザー層が異なる場合、新たな顧客開拓につながるでしょう。
タグ付けはInstagramキャンペーン施策にも活用できる
企業が実施するInstagramキャンペーンでも、タグ付けが活用されています。
具体的には、キャンペーンへの参加条件の一つをタグ付けにする方法です。よくあるケースでは、「自社アカウントをタグ付けすること」と、「キャプション欄に指定のハッシュタグを付けること」の両方を参加条件としています。
この方法により、自社アカウントへの誘導や、ブランドの大幅な認知度向上が期待できるでしょう。
Instagramのタグ付けの注意点
最後に、Instagramのタグ付けにおける注意点を紹介します。
やみくもにタグ付けしない
Instagramのタグ付けは、フィード投稿、リールともに、一つの投稿につき20個まで可能です。
ただし、だからといって一度にたくさんのタグ付けをすると、ユーザーからの印象が悪くなります。画像が吹き出しで埋まって視認性が低下するほか、どのアカウントが最も関連のあるリンク先なのかわからなくなってしまうためです。
したがって、タグ付けは一つの投稿につき3つ程度に留めるのが理想です。
事前にタグ付けの承認を得る
先述のとおり、タグ付けをすると相手に通知が送られます。
例えば、企業にタグ付けされたインフルエンサーなどが、通知を見て初めてタグ付けされたことを知る場合、「勝手にタグ付けされた」と不快に感じてトラブルになる可能性があるでしょう。アカウントをタグ付けする際は、事前に問題ないか確認しておくことが大切です。
まとめ
Instagramのタグ付けとは、フィード投稿やリールにて、関連するアカウントの情報を自身の投稿に紐付ける機能です。
企業がインフルエンサーをタグ付け「する」場合も、タグ付け「される」場合も、それぞれにメリットがあります。
タグ付けの効果を高めるためにも、やみくもにタグ付けはせず、紐付けるアカウントを厳選しましょう。
また、トラブル防止のため、企業がインフルエンサーをタグ付けする際は、事前に承認を得るのが理想です。
本記事の内容を参考に、さっそくタグ付けを活用してみてください。