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インフルエンサーの案件とは?依頼されたらどうする?報酬形態・相場も解説

SNSを使っていると、「案件」という言葉を耳にすることはありませんか?
インフルエンサーに関連する言葉として、なんとなく意味はわかっていても、その実態を詳しく知らない方も多いでしょう。
また、インフルエンサーになって「案件」を受けてみたい!と考えている方もいるかもしれません。

そこで今回は、インフルエンサーの「案件」について、報酬形態・相場や、依頼されたらすべきことなどを解説します。

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「案件」ってどんな意味?

いわゆる「案件」とは、InstagramなどのSNS上で活躍するインフルエンサーが、企業から依頼を受けて報酬を得る仕事のことを指します。
より丁寧な言い方をすると、「PR案件」「企業案件」などと表現できます。
企業としては、インフルエンサーに自社の商品やサービスをPRしてもらうことで、フォロワーの興味・関心や購買意欲を高められるのがメリットです。
そのため、インフルエンサーにPR案件(企業案件)を依頼する企業は増えています。

一般的に、PR案件の依頼をもらえる可能性が出てくるのは、フォロワー数が1,000人を超えてからです。
ただし、フォロワー数の基準を超えているだけでなく、商品やサービスのブランドイメージと、インフルエンサーのイメージ・投稿内容がマッチしている必要があります。

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PR案件(企業案件)の報酬形態と相場

PR案件で気になるのは、やはり「報酬はいくらもらえるの?」という点ではないでしょうか。
ここでは、PR案件の報酬形態と相場を見てみましょう。

PR案件(企業案件)の報酬形態

PR案件の報酬形態は、大きく分けて「物品提供」と「謝礼報酬」の2パターンです。

物品提供とは、PRする商品を無償でもらえる(PRするサービスを無償で利用できる)PR案件の形態です。
高額な商品・サービスであればあるほど、実質的な報酬が高くなるといえるでしょう。

一方、謝礼報酬とは、PRする商品・サービスとは別に発生する報酬のことです。
無償で物品提供も受けられ、それとは別に謝礼報酬ももらえるというパターンもあります。

PR案件(企業案件)の相場

PR案件の相場はケースによってさまざまですが、固定制の謝礼報酬の場合、1フォロワーあたり3円前後が一つの目安となるでしょう。
すなわち、フォロワーが1万人なら、1万×3円=3万円が報酬額です。

固定制の報酬以外には、いいね数などによって報酬額が変わる「変動報酬」や、インフルエンサー経由で売れた金額によって報酬が支払われる「成果報酬」があります。

変動報酬の場合は、1いいねにつき5~10円程度が目安です。
成果報酬の場合は、多くの収入が得られる可能性がある一方、まったく報酬がもらえないリスクもあります。

PR案件(企業案件)を受けるには?

インフルエンサーがPR案件を受けるには、おもに次の3つの方法があります。

  • (1)企業から直接スカウトがくるのを待つ
  • (2)PR案件を紹介するサービス(インフルエンサーマッチングプラットフォーム)へ登録する
  • (3)興味がある企業へ直接アプローチする

PR案件(企業案件)を依頼されたらすべきこと

企業から直接PR案件を依頼されたら、次のことを行いましょう。

依頼主(企業)の信頼性を調べる

まずは、メッセージを送ってきた依頼主は信頼できる企業なのか、十分にチェックしてください。
SNS上には、企業になりすましたアカウントも多く存在するため、注意が必要です。
企業の公式アカウントには、名前の横に青いチェックの認証マークがついていることが多いため、判断材料の一つにするとよいでしょう。

依頼内容や報酬条件などを確認する

企業によって、PR案件の報酬形態や金額が異なるため、依頼内容に対して報酬条件が妥当かもチェックしましょう。
併せて、どのように仕事を進めていくのか、スケジュール感を確認することも大切です。
正式に契約してからトラブルにならないよう、気になることは、依頼を受ける前に必ず質問してください。

ステマ案件ではないか見極める

「ステマ」とはステルスマーケティングのことで、PR投稿であるのにもかかわらず、あたかもそうではないように商品やサービスを紹介することを指します。
現在、日本でステマを直接規制する法律はないものの、景品表示法や軽犯罪法に抵触する可能性があります。
また、仮に法律に抵触しなかったとしても、インフルエンサーとしての信用を失いかねません。
企業から「PR案件であることは伏せて商品を紹介ほしい」などといった要求をされた場合、その仕事は断りましょう。

PR案件(企業案件)の事例

最後に、実際のPR案件の投稿事例を2つ紹介します。

【事例1】

インフルエンサーのkozue(@coco_mtmt)さんによるPR投稿事例です。
「BOBBI BROWN クッションファンデーション」について、商品紹介をしています。
PR案件では、フォロワーの目を引く写真だけでなく、この投稿のように商品の魅力を的確に伝える文章も重要となります。

【事例2】

インフルエンサーのSAA(@n.05.n.05)さんによるPR投稿事例です。
「ALLIE ニュアンスチェンジUVジェル WT」について、商品紹介をしています。
この投稿のように、化粧品などのPR案件では商品を実際に使用し、その使用感がわかる写真を求められることが多いでしょう。

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まとめ

インフルエンサーの「案件」とは、企業の商品やサービスをPRする仕事のことです。
PR案件の報酬形態は、大きく分けて物品提供と謝礼報酬があり、謝礼報酬はさらに「固定報酬・変動報酬・成果報酬」などのパターンがあります。

企業から直接PR案件を依頼されたら、次の3点を忘れずに行いましょう。

  • 依頼主(企業)の信頼性を調べる
  • 依頼内容や報酬条件などを確認する
  • ステマ案件ではないか見極める

また、インフルエンサーとして活躍したい方は、下記リンクからインフルエンサーマッチングプラットフォーム「Castbook」をぜひチェックしてみてください。