Instagramには、企業やクリエイターなどに向けた「プロアカウント」が存在します。
プロアカウントには「ビジネスアカウント」と「クリエイターアカウント」がありますが、両者の違いはわかりにくいと感じる方も多いかもしれません。
今回は、Instagramのビジネスアカウントとクリエイターアカウントの違いについて、共通する特徴とともに解説します。
Instagramでインフルエンサーマーケティングなどの実施を検討している企業担当者・インフルエンサーの方は、ぜひ参考にしてください。
Instagramのアカウントは大きく3つに分けられる
個人・法人問わず、また一般ユーザーからインフルエンサーまで幅広い層の利用者がいるInstagramでは、目的に応じてアカウントを選択できるようになっています。
具体的には、次の3つに大別されるでしょう。
- 一般ユーザー向けの「個人アカウント」
- 企業などビジネス用途向けの「ビジネスアカウント」
- クリエイターやインフルエンサー向けの「クリエイターアカウント」
(2)のビジネスアカウントと(3)クリエイターアカウントは、まとめて「プロアカウント」と呼ばれることもあります。
ビジネスアカウントとクリエイターアカウントに共通する特徴
例えば、インフルエンサーの方がビジネス目的でInstagramを利用しようと思ったとき、ビジネスアカウントとクリエイターアカウントのどちらを選べば良いか迷ってしまうのではないでしょうか。
実際に、両アカウントには共通する特徴があり、できることに大きな差はありません。
ここでは、ビジネスアカウントとクリエイターアカウントに共通する特徴を紹介します。
無料で利用できる
Instagramは、無料で利用可能です。これは、ビジネスアカウントやクリエイターアカウントを選んだ場合でも変わりません。
よって、お金がかかる心配なく、好きなタイミングで個人アカウントからプロアカウントへ移行したり、逆にプロアカウントから個人アカウントへ戻すこともできます。
インサイト機能を活用できる
インサイト機能とは、Instagram公式のアクセス解析機能のことです。
ビジネスアカウントやクリエイターアカウントの場合は、インサイト機能を自由に活用できます。
インサイト機能を活用すると、アカウントのフォロワーの推移や投稿の閲覧数など、ユーザーからより良い反応を得るために参考になるデータを把握可能です。
広告を出稿できる
ビジネスアカウントやクリエイターアカウントを選択すると、予算・目的・ターゲットなどの情報を細かく設定したうえで、Instagram内に広告を出稿できます。
広告は、通常の投稿と同じように、ユーザーのタイムラインに流れるのが特徴です。
そのため、広告感を抑えつつ、ユーザーに効果的にアプローチしやすいでしょう。
ビジネスアカウントとクリエイターアカウントの違い
ビジネスアカウントとクリエイターアカウントで「できることに大きな差はない」とお伝えしましたが、いくつか細かい違いもあります。
次の違いを理解しておくと、アカウントを選ぶ際により良い選択ができるでしょう。
- 選択できるカテゴリ
- 設置できるボタンの数
- ダイレクトメッセージの受信箱
ここでは、それぞれの内容を解説します。
(1)選択できるカテゴリ
ビジネスアカウントとクリエイターアカウントでは、以下のように選択できるカテゴリに違いがあります。
- 個人ブログ
- 商品・サービス
- 芸術・技術
- ミュージシャン・バンド
- ショッピング・小売り
- 健康・美容
- 食料品店
- DJ
- Fitness Trainer
- コンサートツアー/アーティスト/ミュージシャン・バンド/音楽家・ミュージシャン
- インテリアデザインスタジオ/デザイナー/ウェブデザイナー/グラフィックデザイナー/ファッションデザイナー/建築デザイナー
- ゲーマー/ゲーム動画クリエイター
- コメディアン/俳優
- シェフ
- ジャーナリスト/ニュース司会者
- スポーツ選手/監督・コーチ
- ダンサー
- デジタルクリエイター/動画クリエイター
- ブロガー/ライター/編集者
- ファッションモデル/フィットネスモデル
- プロデューサー
- モチベーショナルスピーカー
- 映画の登場人物/映画監督
- 科学者
- 起業家
- 公人・著名人
- 写真家・フォトグラファー
- 政治家/政治関係者
- 立候補者
クリエイターアカウントでは、非常に多い選択肢のなかからカテゴリを選ぶことができます。
(2)設置できるボタンの数
ビジネスアカウントで設置できるボタンの数は、次の4つです。
- 電話
- メール
- 道順
- 予約する(アクションボタン)
一方、クリエイターアカウントで設置できるボタンは、次の2つに限られます。
- 電話
- メール
なお、クリエイターアカウントでは、カテゴリや連絡先のボタンについて表示・非表示を自由に変更できるのが特徴です。
非表示にすれば、個人アカウントと同じような見た目(他のユーザーからクリエイターアカウントだと気付かれない見た目)にできます。
(3)ダイレクトメッセージの受信箱
クリエイターアカウントでは、ダイレクトメッセージの受信箱を2つ持てます。
例えば、「企業とのやりとりをする受信箱」と「ファンからの受信箱」などと使い分ければ、重要なメッセージが埋もれにくくなるでしょう。
まとめ
ビジネスアカウントとクリエイターアカウントに共通する特徴は、次のとおりです。
- 無料で利用できる
- インサイト機能を活用できる
- 広告を出稿できる
一方で、選択できるカテゴリや設置できるボタンの数などには違いがあります。
本記事の内容を参考に、「ぴったりのカテゴリがあるクリエイターアカウントを選ぶ」「ユーザーのアクションを引き出すためのボタンが多いビジネスアカウントを選ぶ」などと、目的に応じて適切なアカウントを選択しましょう。