SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略称です。
狙ったキーワードをGoogleなどで検索したときに、自社サイトをいかに上位に表示させて、流入数を増やせるか考えることを指します。
YouTube動画を多くの方に見てもらうためには、YouTubeのSEO対策(=YouTube SEO、VSEO)を知っておく必要があります。
なぜなら、YouTubeとGoogleは少なからず連動しており、YouTube検索で動画が上位表示されるようになれば、Google検索でも上位表示される可能性が高いからです。
今回は、YouTubeでインフルエンサーマーケティングを行う際の基礎知識として、YouTube SEO対策【前編】を解説するので、参考にしてください。
YouTubeのランキングに影響を与えると考えられること
YouTubeでも、Googleと同様にアルゴリズムがランキングを決めています。
そのランキングに影響を与えられると考えられるのは、次の3点です。
(1)キーワードとの関連性
→キーワードと、タイトル・動画の内容・説明文・タグがしっかりと一致しているかが見られます。
(2)総再生時間などのパフォーマンス
→再生回数よりも再生時間のほうが大切です。また、どれくらい見続けられたかを測る「視聴者維持率」も重要なシグナルとされています。
視聴者維持率は、50%を超えたらとても良い動画だと考えられるでしょう。
(3)高評価などのフィードバック
→高評価数、コメント数、シェア数などが影響を与えます。
【SEO対策・ステップ1】キーワードを選定する
では、さっそくYouTube SEO対策を始めていきましょう。
ステップ1は「キーワードの選定」です。
ニーズのないキーワードの動画を作ると視聴されにくくなりますが、一方で、最初から検索ボリュームがとても多いキーワードを狙うと勝算が少なくなってしまいます。
そのため、適切なキーワード選定が必要です。
サジェストを調査する
まずは、YouTube上でどのようなキーワードが検索されているのか(=どのようなニーズがあるのか)を調べるために、サジェストキーワードを見ます。
YouTubeの検索ボックスに「アンダースコア( _ )」+「キーワード」を入力すると、関連性の高いキーワードがわかります。
例:「_メイク」で検索した場合のサジェストキーワード
・メイク 初心者
・メイク プチプラ
・メイク 黒髪
・メイク 面長 など
競合を分析する
続いて、競合動画を分析します。
公開したい動画のテーマで上位表示されている動画など、競合がどのようなキーワードをメインキーワードとして設定しているかをチェックしましょう。
検索ボリュームを調べる
キーワードの候補を洗い出せたら、検索ボリュームを調べます。
検索ボリュームを調べる際には、Googleのキーワードプランナーを用いるのがおすすめです。
適度なニーズがあるものとして、検索ボリューム300以上を目安にするとよいでしょう。
【SEO対策・ステップ2】動画を最適化する
ステップ2は「動画の最適化」です。
大きく分けて、次の5つのポイントがあります。
(1)タイトル
(2)説明文・リンク
(3)サムネイル
(4)動画の出だし・長さ・終わり
(5)タグ
タイトル
動画ごとに設定するタイトルのポイントは、次の3つです。
・キーワード(完全一致)を入れること
・ニーズを盛り込むこと
・60文字以内にすること
YouTube動画のタイトルは、最大で100文字まで設定可能ですが、検索結果に表示されるのは60文字以内です。
長すぎるタイトルは動画の内容を把握しにくくなってしまうため、注意しましょう。
また、タイトルにキーワードを入れる際は、できるだけ左側(冒頭)に入れることを意識してください。
説明文・リンク
説明文・リンクのポイントは、次の4つです。
・キーワードを適度に含めること
・簡潔に動画の概要を伝える
・長い動画はタイムスタンプ(目次)を使用すること
・関連動画や公式サイト、SNSなどのリンクを設置すること
説明文では、最も重要なキーワード(メインキーワード)を最初の部分に入れてください。
タイトルと同様に、検索結果に表示される説明文は一部分のみ(※スマートフォンでは表示自体なし)です。
サムネイル
サムネイルのポイントは、次の4つです。
・動画内で顔を出している人は顔を入れる
・文字数は適度に
・スマートフォンでも読みやすいフォントや色にする
・チャンネル内またはテーマごとに統一する
インフルエンサーマーケティングを行う場合、一般的には動画内でインフルエンサーが顔出しすることになると想定されます。
視聴者を惹きつけられるよう、サムネイルにはインフルエンサーの写真を用いましょう。
動画の出だし・長さ・終わり
動画は、冒頭の3~15秒間でいかに興味を持ってもらえるかが重要です。
冒頭の3秒間で4割もの視聴者が離脱するとの研究データもあります。
また、動画の長さは、短い場合でも5分程度は確保しましょう。
ただし、適切な長さは内容によって異なるため、その都度判断する必要があります。
動画の終わりには終了画面を追加し、チャンネル登録ボタンや関連動画の視聴ボタンを設置するのがおすすめです。
タグ
ユーザーには見えないものの、タグの内容は検索結果や関連動画の表示などに影響します。
インフルエンサーマーケティングで複数本の動画を投稿するなら、タグは共通にするとよいでしょう。
まとめ
YouTubeでインフルエンサーマーケティングを行う際は、以下のステップに沿って進めましょう。(※今回解説したのは前半部分です。)
ステップ1:キーワード選定
・サジェストを調査する
・競合を分析する
・検索ボリュームを調べる
ステップ2:動画を最適化する
動画を最適化するには、タイトルをはじめとする各項目を一つずつチェックする必要があります。
SEO対策・後半の内容と併せて、ぜひ実践してみてください。