「ROI(=投資利益率)」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?
なんとなく意味はわかっていても、インフルエンサーマーケティングの場面において、具体的にどのように活用し、その効果を高めていけばよいかわからない方もいるでしょう。
この記事では、「ROI」の概要と、インフルエンサーマーケティングの「ROI」を高めるアイデアについて解説します。
ぜひ、自社のマーケティング施策に取り入れてみてください。
ROIとは
そもそも「ROI(アールオーアイ/ロイ)」とは、「Return On Investment」を略したものです。
日本語では、「投資利益率」もしくは「投資収益率」と呼ばれ、その投資によってどれくらいの利益(収益)が得られたのかを知る指標とされています。
ROIの計算式は、最もシンプルに考えた場合、利益額 ÷ 投資額 × 100となります。
以下の2社の事例を見てみましょう。
〈A社の場合〉
100万円の投資をして、100万円の利益を得た
→100 ÷ 100 × 100 =100%となります。
〈B社の場合〉
10万円の投資をして、20万円の利益を得た
→20 ÷ 10 × 100 =200%となります。
利益額自体はA社のほうが大きいのですが、ROIの数値はB社のほうが大きくなっています。
ROIの数値が高ければ、投資に対する利益率が高いことになり、この2社の場合は、B社のほうが効果的な投資ができていると考えられるでしょう。
なお、ROIと似ている言葉として、「ROAS」というものが存在します。
ROASは、「Return On Advertising Spend」の略で、いわゆる「費用対効果」という意味を持つものです。
ROIとROASは、どちらも投資に対する効果をはかる指標ですが、ROIは投資そのものの効果、ROASは最終的な売り上げ効果をはかるという点で異なります。
インフルエンサーマーケティングでROIを高めるアイデア5選
インフルエンサーマーケティングにおいても、ROIを無視することはできません。
しかし、具体的にどのような方法でROIを高めればよいか、イメージしにくい方もいるでしょう。
ここでは、インフルエンサーマーケティングでROIを高めるための、5つのアイデアを紹介します。
(1)マイクロインフルエンサーを起用する
インフルエンサーは、フォロワー数が1万人以下の方から、100万人以上の方まで、幅広く存在しています。
中でも、「マイクロインフルエンサー」と呼ばれる、フォロワー数1~10万人ほどのインフルエンサーは、マーケティングの効果を高める存在として注目を集めています。
なぜなら、マイクロインフルエンサーは、特定の範囲で深いコミュニティを形成しているため、フォロワーからの信頼や共感の度合いが高く、得られる反応も大きいからです。
フォロワー数が100万人を超えるインフルエンサーと比べ、フォロワーへの具体的な行動を促しやすい特徴があります。
インフルエンサーマーケティングにおいてROIを高めるうえでは、単に認知を広めるだけでなく、具体的な行動につなげることが求められるため、マイクロインフルエンサーの起用は有効だと言えるでしょう。
(2)アンバサダーの役割を担えるインフルエンサーを選ぶ
影響力が高いだけでなく、ブランドアンバサダーの役割も担えるインフルエンサーを起用するのも、ROIを高める一つの方法です。
ブランドアンバサダーは、インフルエンサーとは異なり、もともとそのブランドに特別な愛着を持つ「ファン」であるとも言えます。
インフルエンサーは、日々さまざまなPRに携わっていますが、ブランドアンバサダーの役割も担えるインフルエンサーであれば、発信にさらに熱量が加わります。
さらに、ブランドアンバサダーとして任命し、信頼関係を構築できれば、長期的なPR戦略を立ち上げることも可能でしょう。
インフルエンサーマーケティングを実施したい媒体で、理想の人材を探してみてもよいかもしれません。
(3)協力して商品開発を行う
インフルエンサーマーケティングにおけるインフルエンサーの仕事は、PR投稿をするだけではありません。
よりROIを高めたいと考えるのであれば、インフルエンサーに商品開発から関わってもらうとよいでしょう。
宣伝効果が高まるという点もありますが、なにより、商品の企画の段階で、消費者かつ影響力のある人の目線から、意見を得られる点が重要です。
また、インフルエンサーのPR投稿に対しては、「本当のことを言っているのか」と疑ってしまう人も少なからず存在します。
そういった人に向けても、実際に「本人が企画して作った商品」という別の切り口からアプローチすることが可能です。
(4)インフルエンサーを中心としてイベントを実施する
インフルエンサーマーケティングの施策として、インフルエンサーを中心とするイベントを実施し、消費者を巻き込むという方法もあります。
例えば、以下の方法が考えられるでしょう。
- コンテスト企画
- チャレンジ企画
- プレゼント企画
- コンテンツの共同制作
特に、企業側がハッシュタグを作成し、イベントへの参加を希望するユーザーが、そのハッシュタグをつけてSNSに投稿するといったケースが多く見受けられます。
これらのイベントは、インフルエンサーが呼びかけることで、イベントそのものへの集客力を高めると同時に、商品やサービスの認知拡大が期待できるでしょう。
また、イベントの企画自体にも、インフルエンサーの意見を取り入れてもよいかもしれません。
インフルエンサーも消費者も、楽しみながらROIを高める有効な方法と考えられます。
(5)インフルエンサーマッチングプラットフォームを活用する
インフルエンサーマッチングプラットフォームとは、インフルエンサーと、インフルエンサーを求める企業を結びつける場です。
特に、インフルエンサーマーケティングの経験が少ない企業にとって、ROIを高めるためには欠かせないものといえるでしょう。
プラットフォームごとにサービスは異なりますが、インフルエンサー選びや投稿管理、効果の分析などが行えるため、自社で一から始めるよりも、安心かつ効率的に進められます。
アイデアを取り入れ効果的なマーケティングを実施しよう
ROIは、効果を測定する物差しの一つで、インフルエンサーマーケティングにおいても重要です。
ROIを高めるためには、マイクロインフルエンサーの起用やインフルエンサーとの商品開発、インフルエンサーを中心としたイベントの実施などのアイデアが挙げられます。
また、それらの方法を含め、インフルエンサーマーケティングの適切な進捗管理も欠かせません。
インフルエンサー選びや発信そのものの管理に不安がある、またはより効率的に実施したいという方は、インフルエンサーマッチングプラットフォーム「Castbook」を活用してみてはいかがでしょうか。